◎植物
秋の元清澄山自然環境保全区域の一部です。頂上付近に見える巨木がモミ・ツガです。
片倉ダム周辺ではいろいろな種類の植物が見られますが、中でもモミやツガが多いようです。その訳はこの辺りの気象と崖の多い地形にあるようです。ここ片倉は雨が多く、急斜面にある土は流され、栄養の少ない土が多く、そこに好んで生える植物がモミとツガの様です。
他にも、なかなか見られないフサザクラなどがあります。フサザクラは普通、標高500m〜700mと片倉よりも標高が高い所でなければ見ることができない植物ですが、ここではそれを見ることができます。
これは「植物の垂直分布の寸づまり現象」と呼ばれ、幅の狭い標高に詰まって植物が生える、房総に見られる特徴の様です。そのために、多種多様な植物を見ることができます。
◎動物
さかなのなかま
ここ笹川は、やがて小櫃川と合流して木更津に入り東京湾に流れます。全長約88kmで、房総半島では最も長い川です。片倉ダム周辺は上流域に当たり、この辺に住む魚はウグイ、オイカワ、など房総半島では上流域に住む魚と、シマドジョウ、ホトケドジョウなど比較的清流に住む魚が見られます。これらの魚は一生を川。そのほかにも、キバチ、ヨシノボリ、コイなども住んでいます。
野鳥のなかま
現在、片倉ダム周辺では、56種類の野鳥が確認されています。代表的な野鳥はサシバ、メジロ、キセキレイ、ウグイス、オオルリ、ホオジロなどです。キジバト、キジ、ヤマドリなどの狩猟鳥やカワセミ、ゴイサギ、ダイサギ、カワウ、アオサギなども見られます。
昆虫のなかま
最近、カブトムシやクワガタは少なくなりました。夜、道路の外灯に飛んで来たりすることはあります。
※片倉ダム記念館に時々飛んでくる昆虫です。正式な名前はわかりませんが、載せておきます。(名前の判る方はメール下さい。)
左の写真(6月7日)、右の写真(6月9日) 左の写真(6月9日)、右の写真(7月10日)
左 清水渓流広場にある、木道の柱を住処にしていました。(8月2日)、右 白い大きな蛾です。(8月29日)
獣のなかま
最近、農作物に被害を与えている鹿、猪、猿等は多く見られます。また、タヌキ、アナグマ、ノウサギ等の他に最近は、ハクビシンやキヨン等の外来種も確認されています。
詳しくは、次のホームページ 渓流広場の動物 をご覧下さい。
※「小櫃川水系のダム」千葉県亀山・片倉ダム管理事務所の資料を引用しました。
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