ヤマビル被害の防ぎ方

        

写真はヤマビルです。方眼紙の1区画は、5mmです。このヤマビルのサイズは「中の下」?くらいです。


ヤマビルの生態

ヤマビルの形態 円筒形で体調は1〜5cm、体の前後腹面に吸盤があり、口は前吸盤の中央にあります。口の中にはあごが3個Y字状にあり、あごにはそれぞれ約90、合計270の歯があります。
ヤマビルの繁殖 雌雄同体であり、成体は吸血した後、約2週間後ぐらいから卵を土中・苔の下等に産み始めます。卵は2〜4週間で孵化し、2〜4カ月で成体になります。
ヤマビルの生態 冬季は、土中、苔や落葉の下で越冬します。
活動期は、4月〜11月で、特に雨中、雨後は活動が活発となります。
活動温度は、7℃程度からで、20℃前後がもっとも活発となります。
吸血時間は、1時間程度で吸血量は、ヤマビル体重の10倍程度を吸血します。


ヤマビル被害の発生

ヤマビルは、吸血の対象となる人や動物が近づくと、敏速に尺取虫運動で目的物に接近し取り付きます。吸血の際は、吸血時の痛みを無くし、また血液の凝固を防ぐ「ヒルジン」という物質を出すので、ほとんど痛みを感じません。多くは出血によって給血されたことを知ります。


給血されないためには

市販されている忌避剤(虫除けスプレー等)を、靴や靴下・ズボンの下部に塗る方法が簡単です。これですと、2,3時間の効果はあります。また、ヤマビル専用の忌避剤も市販されています。しかし、専用の忌避剤は直接皮膚に塗ることが出来ませんので、貼付の使用方法にしたがって、靴等に使用して下さい。長時間の効果があります。
濃い食塩水または木酢液の原液を、長靴や巻き付けたサポーターに散布するとヤマビルの侵入を予防することも出来ます。


給血被害にあった場合の処置

ヤマビルに給血されると、血はすぐには止まりません。病気や生命に係わるようなことはありませんので、ご安心ください。ごく稀に、傷口から、細菌感染を起こす場合がありますので、次の処置を行って下さい。
(1) 二次的な感染を防ぐために、消毒液で消毒するか、または、傷口を拭き取ってから虫さされ軟膏等を塗って下さい。
(2) カットバン等で、止血をして下さい。
2,3日後から、傷口がかゆいような気がする時がありますが、1週間くらいで治まります。



    ※引用・参考資料    「身近にできるヤマビル被害の防ぎ方」千葉県ヤマビル等被害対策会議

リンク

ヤマビルに関するホームページは、ヤマビル研究会等、沢山あります。

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